うちの猫少し小さいのでは?これって大丈夫?
元気なように見えるけど、体重が増えないのが心配。
何かの病気なのでは?と、猫と暮らしながら不安に思っている方、いらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは猫の体重が増えない原因を紹介したいと思います。
Contents
標準的な猫の平均体重
まずは猫の月齢による平均体重を確認してみましょう。
- 月齢:平均体重
- 生後:100g~120g
- 生後1ヶ月:400g~500g
- 生後2ヶ月:950g~1kg
- 生後3ヶ月:1~1.5kg
- 生後4ヶ月:2~2.5kg
- 生後6ヶ月:2.5~3kg
- 生後8ヶ月:3~3.5 kg
- 生後12ヶ月:3.5~5.5 kg
生後6ヶ月頃には体つきも成猫に近くなってきます。
体重はあくまで目安ですが、これに比べてうちの猫は随分と体重が少ないと感じられた方は何らかの病気の可能性があります。
一度動物病院で相談されることをオススメします。
猫の体重が標準より少ない場合
1歳以上なのに体重が2㎏もないなど、こういった低体重の猫になる原因を調べてみました。
病気の可能性
生まれた時の環境が悪く、幼年期に栄養状態が悪かった猫は内臓疾患がある可能性が高いとも言われています。遺伝性の病気もあります。
猫を保護された場合は、どういった環境でその猫が育ってきたか、どの様な事があったか等は知りようがありません。
猫が成長しない場合、どういった病気がありうるのかここで紹介したいと思います。
動脈管開存症
産後閉じているはずの動脈管が開いた状態のままになり、全身に流れる血液量が減り、栄養・酸素不足になる病気です。
ご飯を食べても体が大きくならない状態になります。
呼吸困難、咳、疲れやすく、運動もしたがらない等の症状があります。
原因に先天性の心臓病の可能性があります。
手術・投薬の治療をする必要があります。
先天性門脈体循環シャント
門脈と静脈をつなげるシャントができて、肝臓へ充分に栄養が運ばれず、体が大きくならなくなります。
肝臓で毒素が分解されなくなり、様々な合併症を引き起こす可能性があります。
食欲不振、嘔吐、全身のけいれん、ヨダレ、肝性脳症による異常行動、盲目、血尿、多尿、少尿、尿酸アンモニウム血症等の様々な症状があります。
一歳未満で発症する確率が高く、遺伝の可能性もあります。
後天性の場合、胃腸と肝臓を繋ぐ門脈の血圧の上昇が原因でシャントが形成されます。
この病気はヒマラヤンや、ペルシャ等の品種によくみられるようです。
手術などの治療をする必要があります。
口蓋裂
口蓋裂は上あごに穴が開いた状態で、食べものや水、ミルクもうまく飲み込めない状態になります。
咳やくしゃみ、よだれ、鼻炎、脱水症状、鼻から食物の逆流などの症状があります。
- 先天的な口蓋裂は、胎児の際の栄養障害やウイルス感染症、遺伝による発生があるといわれています。
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後天的な口蓋裂は、歯周病の悪化や様々な事故による頭部の衝撃、感電により発症した可能性があります。
約8週になると手術による治療が出来ると言われています。それまで、食事の補助をする必要があり、そこまで成長させるのも困難な場合もあります。
猫回虫症
猫回虫は、猫の小腸に寄生し、猫が食べた栄養分を取ってしまうので猫の体が成長しなくなります。
下痢、咳、嘔吐、腹囲膨満、食べても太らない・痩せる、毛づやが悪くなるなどの症状があります。
感染ルートは回虫の卵を食べた生物を猫が食べたり、回虫のいる猫の便からの感染、母猫による感染などが考えられます。
人間にも感染する場合があります。
猫回虫の大きさは3~15cmほどで色は白っぽくミミズに似ているようです。
猫回虫症にかかっていた猫の飼い主の方の
「虫下しをした後、大きな虫が出てきて、こんな大きな虫がこの子の栄養を取っていたのかとビックリした」
といった記事を読んだことがあります。
その後はよく遊び、よく食べて、少しずつ体重が増えてきたようです。
低体重の猫は様々な病気の可能性があります。
1歳を過ぎても標準体重に満たない場合は、動物病院に相談することをおすすめします。
食生活や環境によるもの
病気の可能性がない場合は、生活環境に問題があるかもしれません。
多頭飼いで他の猫に餌を食べられてしまっていたり、運動量が多く食事量と合っていないなど、その猫に必要な栄養素がとれていないのかもしれません。
そう言った可能性も医師と相談してみてください。
まとめ
- 月齢による標準体重の確認
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上記による病気の症状がないか確認
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生活環境の再確認
猫の体が大きくならないと心配ですね。環境に問題が無いのであれば、
早めに病院に連れて行ってあげましょう。
病気が原因であれは猫も苦しんでいるはずです。
病院で治るようであれば早く治してあげたいですね。