猫も高齢になってくると、さまざまな健康上の問題を抱えるようになります。
そのうちのひとつが、排泄。
お漏らしするようになることも多いですが、便秘になる老猫もよく見られます。
高齢な猫にとって、便秘で出すべきものが出ないというのは深刻な問題。
きちんと対処してあげましょう。
Contents
老猫が便秘になる理由
食事量が減ったことによるうんちの回数の減少
猫も年をとってくると、寝ている時間が多くなり、活動することが減ります。
すると自然と食べる量も減りますので、うんちの量も少なくなります。
そのため、若いころは1日1、2回はうんちしていても、老猫になってからは毎日はしないということもあります。
毎日の排泄ではなくても、ペースを守って排泄しているなら、あまり心配はいらないでしょう。
機能の衰えや病気
高齢になると次第に消化機能や筋力が衰えてきます。
するとうまくうんちを排出するのが難しくなってくるのです。
また、腎不全にかかる子も増えてきます。
多尿となって脱水状態を起こしますので、うんちがかちかちにかたまって出そうとしても出なくなります。
大切な猫のために自宅でできる対策とは
うんちの回数が減っていても、2日に1回などその子のペースを守って排泄しているなら心配はいりません。
しかしトイレに何度も入ったり出たりする、いきみすぎてうんちの代わりに吐く、排泄時に苦しそうに鳴くといったことがあれば、辛い便秘になっています。
便秘を軽く考える飼い主さんがいますが、自然なお通じが無いと苦しいのは人間も猫も同じです。
早めの対策で、スムーズな排便ができるようにしてあげてください。
まずは水分の補給を。
落ち着いて飲める場所に水飲み場を増やしましょう。
また、ドライフードに温めた猫用ミルクや猫用スープをかけたり、ウェットフードをまぜたりすると、食事の時に一緒に水分を摂ることができ、おすすめです。
便秘の解消には食物繊維が良いので、良質な食物繊維がふくまれたキャットフードに変えてみるのもいいでしょう。
ただし、急にフードを変えると警戒して食べないことがあるので、少しずつ混ぜるようにしましょう。
サツマイモをふかしてつぶしたものを少量与えるのも効果があります。
お腹のマッサージも良いので、スキンシップをかねて、機嫌がいい時にゆっくり優しくマッサージしてあげてください。
こんなサインが現れたら危険!
便秘以外に、極端に食欲が落ちた、ぐったりして元気がない、頻繁に嘔吐するといったことがあると危険です。
早めに動物病院に相談しましょう。
猫が高齢で体力が落ち、受診するのが辛そうな場合は、余計な負担を減らすためにも往診してくれる動物病院にお願いするのもおすすめです。
摘便や浣腸などの処置は、往診で十分に対応できます。
まとめ
- 老猫が便秘になる原因はさまざま。体力や消化機能の衰えのほか、腎不全などの病気が原因のことも。
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トイレを出たり入ったりするがなかなか出ない、排泄時にいきみ過ぎて嘔吐するといったことがあれば便秘。すぐに適切な対策を。
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ぐったりして食欲が全くない、頻繁に嘔吐するなどのときは病院に相談を。往診してもらうと良い。
猫も高齢もなるといろいろな問題が出てい来るもの。
大切な愛猫が健やかに長生きできるように、飼い主さんはしっかりみてあげてくださいね。