あなたは捨て猫を拾ったり、友人から子猫をもらったりしたことがありますか?
猫は犬や他のペットと違い、約80%が個人や譲渡活動などの譲渡により家族になるペットです。
そのため、十分に健康管理された子であれば安心ですがそうでない場合は体調を崩してしまう子もいます。
今回はその中の「便秘」についての症状と対処法について紹介します。
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そもそも子猫の便秘って?
子猫は大人の猫と同様に一日に1回は排泄をします。そのためトイレの掃除も一日に1回以上する方が多いと思いますが、2日間排泄が無かったときは便秘の可能性が高いです。
また健康な状態であれば、子猫も排泄の回数は一日に数回ですが、便秘になると頻繁にトイレに向かう様子が見られる場合もあります。人と同じでお腹に便が溜まっているけれど、出せない状態、というわけですね。
また便秘の症状には、食欲不振などもみられます。便秘で腸内の空きスペースが減っている分、新しくご飯が食べにくくなることが原因です。
また症状が酷くなると嘔吐などもみられるようになります。
便秘の症状の確認の仕方
① 2日間排泄が無い
② 子猫が下腹部を触られるのを嫌がる
③ 子猫の下腹部を触るとゴツゴツとしている
④ 頻繁にトイレに行くが、便が出ていない(普段より量が少ない)
⑤ 食欲不振
⑥ 嘔吐
便秘として考えられる原因
- 遺伝的に便秘になりやすい腸の形をしている
- 毛球症…毛づくろいで飲み込んだ毛が腸内から上手に排出されずに便秘を引き起こす
- 病気などにより排便時に不快感があるため、排便できない
- 環境変化などのストレスによって腸内環境が乱れている
たかが便秘だから、と放っておくと巨大結腸症(慢性的な便秘の影響で便秘がさらに悪化した状態)などのより重い病気になってしまうこともあります。
こちらは嘔吐や下痢なども伴い、子猫や大人の猫にもとても辛い症状です。
子猫の便秘の対処法
ふやかしたフードを与える
基本的に離乳の済んだ子猫はドライフードを主食として与えますが、お湯に少し浸して柔らかくしてあげます。
子猫がやけどしないように人肌くらいまで冷ましてから与えてください。水分を多く取らせることで、便秘の解消と脱水症状を防ぎます。
ストレスをなるべく減らす
子猫はとても繊細です。家にたくさん知らない人が来たら、びっくりしてしまいます。
こうした事態を避けるために、子猫のうちは一度にたくさんの人が来ないように気を付けたり、
隠れ家のような役割を果たす安全地帯を作ってあげてください。
子猫の便秘は早めの受診を!!
もちろん、対処法を試して治るようなら問題ないのですが、子猫は大人の猫よりも体力が少ないです。
便秘になってから悪化するまでのスピードも早く、最悪の場合死に至ってしまうこともあります。
子猫の便秘の症状を見つけたら早めに病院へ行きましょう。
レントゲンなどで便秘かすぐに判断してもらえます。下剤等で便を出してもらうこともできます。
病院にかかるときは
病院にかかるときは、
- 食べさせているフードの写真
- 便の写真(少量でも出ている場合)
- いつから便が出ていないか
- 他に一緒に起きている体調不良は無いか
などが先生に説明できるようにしておくと安心ですね。
まとめ
2日間以上排便が無かったら便秘を疑いましょう。
トイレに頻繁に行くが、便が出ていない様子も便秘の可能性が高いです。
子猫は大人の猫に比べて、体力も少ないので「おかしいな、便秘かな?」と思ったら早めの受診をしてあげてください。
猫は肉食動物なので、もともと腸が短く便秘になりやすい動物です。
病院に嘔吐や下痢などの症状でやってくる猫のうち、便秘が原因だった。
ということも少なくありません。
それくらい猫と便秘は近い関係にあるのです。
普段から子猫の様子をよく見てあげて、不調に早く気づいてあげられるようにしましょう。