猫全般

猫の歯が無い!?その理由とご飯を食べるには?

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飼っていても気がつきにくいのですが、猫はだいたい3ヶ月ごろから7ヶ月ごろに乳歯から永久歯に生え変わります。
抜けた歯は飲み込むことがほとんど。
そして普通は乳歯が抜けた時点で次の歯が生えてきているので、歯が無いということは通常はありません。

生まれたての時期を除いて、もし猫の歯が無いなら、それは病気による喪失の可能性が高いです。
飼い猫の歯が無いようなら、一度病院で診てもらいましょう。

ここではどんな病気で猫の歯が無くなるのかを説明していきますね。

Contents

よくあるのは歯周病

歯石の中の細菌によって歯茎などに炎症を起こすのが歯周病で、猫によく見られる疾患です。
最初は歯茎の腫れや口臭、しきりに口を気にするといった症状が現れます。

放置していると次第に進行して歯がぐらつき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

予防のためには日ごろからまめに歯を磨いてケアしてあげることが大切。
口元を気にしていたり、腫れていたりするなら早めに病院を受診してあげてください。

歯根が溶ける!破歯細胞性吸収病巣

歯周病の場合、徐々に段階を踏んで歯の状態が悪くなり、歯が抜けるのは最終段階です。
ところが、飼い主が気がついた時には歯が無くなっているということがあります。

その場合考えられるのは、破歯細胞性吸収病巣という病気です。
ネックリージョンとも呼ばれます。

これは破歯細胞が歯を溶かしていく病気です。

最初は歯の付け根が溶けて穴が開くので、虫歯のようにも見えます。
この段階では痛むことがあるようですが、進行して溶けた歯冠が顎の骨に吸収されるまでになると、痛みも感じなくなるようです。
歯冠が溶けて吸収されると、そこを歯肉が覆うため、歯が無い状態になります。

成猫になるとよく見られるようになる疾患ですが、残念ながらこの病気が起こるはっきりとした原因は解明されていません。
具体的な治療法などもわかっていません。

歯が無いのに、食事はどうすればいい?

食事風景を見ていると気がつきますが、基本的に猫は食べ物を丸飲みしています。

もともと、猫の歯は尖っていて、かみ砕いたりすりつぶしたりという動作には不向き。
食べ物を丸飲みしても、しっかり消化吸収できる身体になっています。

そのため、歯が無くても食べることにあまり支障はありません。
ただし、歯周病で歯茎が腫れあがっているといった症状があれば、痛みで食べられないこともあります。

そのときは、すぐに病院で治療を受けるとともに、餌は柔らかいものに変えてあげましょう。
ウエットタイプのフードにしたり、ドライフードをお湯やミルクでふやかしたりしてあげてください。

歯を無くさないためには、日常ケアと定期検診が大切です

破歯細胞性吸収病巣は予防法はありませんが、歯周病は日常的に歯を磨くことで予防可能です。
毎日の歯磨きを習慣にしましょう。
特に歯周ポケットを重点的に磨くことが大切です。

歯磨きの習慣がないなら、いきなり歯を磨こうとすると猫は嫌がります。
最初は猫がリラックスしている状態のときに、ガーゼを巻いた指で歯に触れる、擦るといったことから始めましょう。
慣れてきたら徐々に歯ブラシも試してみてください。

また、動物病院で1年に1度は定期検診を受けましょう。
異常の早期発見につながります。

まとめ

  • 歯が無い原因のひとつである歯周病は、猫によく見られる。

  • 破歯細胞性吸収病巣もよくある。これは歯が次第に溶けてなくなる疾患。

  • 歯が無くても食事はできるが、痛みがあるときは柔らかいものを。

  • 日ごろの歯磨きと定期検診で歯周病の予防を

歯周病や吸収病巣で歯を無くす猫は意外と多くいます。
歯が無くても餌は食べられるとはいえ、大切な愛猫には痛い思いをさせることなく、歯のある状態でいさせてあげたいものです。

歯周病は飼い主さんがきちんと歯磨きをすることで予防できますので、しっかりケアしてあげてくださいね。

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