猫は頻繁に毛づくろいする動物ということもあり、毛並みが整い、毛艶も良いのがふつうです。
ただ高齢ともなると毛艶は失われていきますが、
これは老化現象ですので、しかたないことでしょう。
ところが、子猫なのに毛艶があまり良くないようなら、健康上何か問題がある可能性が考えられます。
そこでここでは、子猫の毛艶が悪くなる原因とその対策について説明していきます。
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そもそも、猫はどうして毛づくろいするの?
子猫も成猫も、暇さえあれば毛づくろいをしています。
これは、身体についたゴミやほこり、虫を取り除いてきれいにするほかに、
- ストレスを感じた時に舐めて気持ちを落ち着かせる
-
夏の暑い時に気化熱で体を冷やす効果がある
といった理由から行っていると言われています。
子猫の毛艶が悪い時は要注意!考えられる原因とは
しょっちゅう舐めて整えているので、基本的に猫の毛並みはきれいなもの。
ところがまだ子猫なのになぜか毛艶が悪いというときは要注意です。
次のような問題を抱えている可能性があります。
与えているキャットフードの質が悪い
毛艶は健康状態のバロメーターとなりますが、その健康は食べている物に大きく左右されます。
安価で粗悪なキャットフードを与えていませんか。
質の悪い餌のせいで栄養が偏っていたり、足りていなかったりすると毛艶が悪くなるのは当然のことです。
毛艶を良好にするためというより、愛猫の健康を考えて、
良質な肉や魚を主原料に使っている品質の良いフードに変更してあげてましょう。
穀物や肉副産物、添加物を多量に使っているキャットフードは良くありません。
何か疾患や病気がある
口内炎にかかっていて毛づくろいがうまくできない、
猫風邪で体調を崩しているといった病気にかかっている可能性も考えられます。
毛艶が悪いだけでなく、食欲がなかったり元気がなかったりといつもと違う様子が見られるなら病院に行きましょう。
寄生虫がお腹にいる
野良猫を保護した場合、ほぼ確実にお腹に回虫などの寄生虫がいます。
また、ペットショップなどで購入して完全室内飼いしていても、飼い主が知らない間に外で回虫の卵を踏んで玄関に持ち込んでしまい、そこに降りた猫に感染するといったことも、実際にあります。
寄生虫がいると栄養を取られるために毛艶が悪くなり、
食べているのに痩せる、下痢や嘔吐をするといった症状が見られます。
自然治癒はしませんので、動物病院を受診して適切な治療をしてください。
まとめ
- 体をきれいにする、体温調整、気を落ち着かせるなどの理由から、猫はよく毛づくろいをする。
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健康な子猫はふつう毛並みや毛艶は良いもの。子猫で毛艶が悪い場合は、何か問題が隠れている可能性がある。
子猫の毛艶が悪い場合は、原因を考えて、適切に対応してあげてくださいね。
また、ブラッシングをするとより毛艶がきれいになりますよ。
中には嫌がる子もいますので、その場合は無理に行うことはありませんが、嫌がらないのであれば、ぜひブラッシングしてあげてください。
スキンシップにもなり、毛球病の予防にもなります。
頻度は短毛種では1週間に2、3回程度、長毛種では毎日が理想です。