去勢は、猫を飼っている人なら必ず出てくる問題ですね。
全ての生き物は繁殖機能を持っているにも関わらず、人間の都合というかエゴ猫に去勢、不妊手術を受けさせてもいいものか悩みますよね。
家猫の場合、去勢しないことが猫にとっていいのかどうかを紹介します。
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猫の発情期について
一般的にオスは生後9~12ヶ月後、メスは生後5~12ヶ月で性的に成熟すると言われています。
発情期を迎えるとスプレー行為といって部屋の壁、ベッド、ソファなどにおしっこを噴射します。
これは自分の縄張りということを示す猫の本能です。
普通のおしっこと違い、匂いが強烈です。洗濯出来るものなら多少匂いは消えますが、壁などには匂いが残ってしまいます。
また、雄叫びというか、一晩中大声で鳴き続けます。
近所にも迷惑をかけてしまうかもしれません。
人間より繁殖本能が強いので、相手がいないし、満たされないというのは猫にとってかなりストレスです。
去勢・避妊手術を受けた場合の性格について
問題行動であるスプレー行為や大声で泣くなどの発情行為はかなり減ります。
また、成長ホルモンが分泌されなくなるので仔猫の性格のままでいることになります。
手術をしたことにより、性的な衝動やストレスがなくなるので穏やかでおとなしくなる猫が多いです。
甘えん坊になる猫もいます。
予防出来る病気は
去勢、避妊手術をすると生殖器の病気は、高い確率で抑えることが出来ます。
メスの場合、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍は子宮、卵巣がないので、そういった病気になることはありません。
去勢・避妊手術のデメリットについて
全身麻酔をして手術をするので、猫の体に負担がかかります。
手術前、手術後は飼い主がきちんとケアすることが重要です。
手術をした後はホルモンバランスが変わるので、太りやすくなります。太ることによりさらに動きにくくなり、運動量が減ってしまい、悪循環です
太ることによって手足の関節に負担がかかるので、関節炎やヘルニア、高血圧や糖尿病などのリスクがあります。
またのちに仔猫がほしいと思っても手術を受けてしまうと出来ません。
まとめ
人間のエゴで猫の生殖本能を奪うなんて、かわいそう・・・
と思い、去勢しないことを決心していてもスプレー行為に悩まされ、結局手術をする飼い主も多いみたいです。
家猫であっても、去勢、避妊手術をしていなければ相手を求めて外に出たがり、脱走してしまう可能性もあります。
外に出てしまうと、ケンカもしますし、交通事故にあってしまうかもしれません。
子猫を生ませるつもりがなければ、去勢しないことは猫にとって大変ストレスなのです。
人間と猫が一緒に穏やかで快適に暮らすために、飼い主の責任として考えてみて下さいね。