あなたの身近に、自由に暮らす"野良猫"はいますか?
通勤・通学途中にいつも出会う猫や、庭先に遊びに来てくれる猫。
気付けば目で追ってしまったり、思わず顔がほころんでしまったり・・・。
この記事では、そんなあなたの生活にちょっと関わる野良猫の生活圏。
"縄張り"について紹介します。
Contents
いつもの野良猫が居なくなる理由
毎日のように顔を合わせていた野良猫が、気付いたら居なくなってしまった経験はありませんか?
私も学生時代によく行っていた公園に居ついていた、大きな黒い野良猫がある日突然居なくなってしまい、とても寂しい気持ちになったのを今でも覚えています。
そこで、野良猫が縄張りから離れる理由についてまとめてみました。
縄張り争いに敗れた
他の猫の侵入を阻止できず、新しい縄張りを作るために場所を移った。
他に条件の良い場所が見つかった
港や飲食店の近くなど、餌の豊富な場所を見つけた為に縄張りを移動した。
親離れした
猫は生後3~6ヶ月の間に親元を離れます。
あなたが会っていた野良猫が子猫であれば、親元を離れて自分で縄張りを作った可能性が高いです。寂しいけれど、応援してあげましょう。
野良猫たちは、日々状況に合わせ必要に応じて生活を変えていくんですね。
でも、ちょっと待ってください!
縄張りから離れた野良猫に会えない訳ではない
一般的に現代での野良猫の行動範囲は500m前後。
縄張りとしている範囲の食糧の量にもよりますが、パートナーを探すオス猫に比べ、メス猫はその1/3の範囲しか行動をしないとも言われています。
なので、あなたの普段の生活からほんの少しだけ離れた場所で暮らしているだけなのかも?
少し足を伸ばした先でまた会えるかもしれません。
また、野良猫の縄張りには"ハンティングテリトリー"という他の猫と共有する場合がある場所があります。
ハンティングテリトリーは狩りをする場所で、範囲は広いです。
このエリアは、他のネコと共有している為、顔見知りのネコ同士はケンカにならない場合が多いようです。
出典:http://wwwtigers.net/teritori.html
ひょっとしたら気まぐれにいつもとは違う場所で食事にありついているのかも・・・。
他の野良猫と出会った時にも、また昔なじみの野良猫に会えるかもしれませんね。
猫の縄張りは身を守るため!
そもそも縄張りとは、おしっこなどで自分の匂いを残し、他の猫が入ってこないようアピールした範囲です。
おしっこを掛ける行為は「マーキング」とも呼ばれていますね。
マーキングとは、テリトリー(縄張り)を誇示する行為のひとつで、尾を、垂直にピンと上に上げ振るわせながら、壁などに向かって尿をかける行為の事を指します。
出典:https://www.iris-pet.com/nyan/marking/smell.asp
ちなみに、他の猫と共有せず安心して寝食する縄張りのことは"ホームテリトリー"といいます。
縄張りを作る理由は、あらかじめ他の猫に自分の行動範囲を知らせて、食料源や繁殖相手を見つける際に他の猫と争わないよう揉め事を避けるためなんです。
喧嘩の始まりには理由がある
基本的にメス猫からオス猫へ喧嘩をけしかける事はありません。
メス猫の縄張りにオス猫が入ってしまった場合もメス猫は譲る事が多いです。
縄張り内のパトロール中に他の猫と出くわし、威嚇をしても相手が怯まない場合はケンカへ発展してしまいます。
ほかにも発情期にメス猫をめぐってオス猫同士が争うこともしばしば・・・。
満足できるご飯と、良い遺伝子を残せるパートナーを得る為に野良猫たちは戦うのですね。
まとめ
- 野良猫と縄張りは移動する
- 行動範囲は意外と狭い
- 安心できる環境づくりの為に縄張りを作る
普段何気なく見かける野良猫。
いつも眠っていて、気楽に生きていそうな猫たちを羨ましく思うことも多いですが・・・。
日々の努力があっての安心した暮らしぶりだったのですね。
これから街で野良猫を見つけたら、思わず「ご苦労さまです」なんて言ってしまいそうです。
あなたがまた会いたいと思う野良猫も、思っているより身近な場所に新しい縄張りを作って暮らしているかもしれませんね!