猫は魚を好んで食べるというイメージがある方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
サザエさんの歌にも「お魚くわえたドラ猫」なんていう歌詞がありますよね。
既製品のおやつよりは添加物がなくて体にも良いのではとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですがこの煮干し、猫の体に良くないとも言われています。
どんな風に良くないのか、どの位なら大丈夫なのか、煮干し大好きな猫ちゃんの健康のためにも煮干しについてのお話をしていきたい思います。
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Contents
こわいのは煮干しに含まれるミネラル
煮干しは、リン、マグネシウム、ビタミン、カルシウム、鉄を多く含んでいて、人間にとっては栄養豊富な食べ物です。
ですが、食べ過ぎると猫にとっては過剰なミネラル分となってしまうのです。
カルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルは、摂りすぎると結晶化し、腎臓、尿管、膀胱、尿道の中に結石を作り尿路結石をひきおこしてしまうのです。
煮干しに含まれる不飽和脂肪酸にも注意
煮干しには青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸も含まれています。
不飽和脂肪酸は、少量なら血液をサラサラにして、コレステロールも下げ、がんの予防にもなります。
しかし、大量の不飽和脂肪酸は猫の腹部や胸部にたまった皮下脂肪を酸化させ、炎症を起こして黄色脂肪症になってしまう恐れがあります。
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尿路結石の症状と治療法
尿路結石になった場合の症状と治療法を紹介します。
尿路結石の症状
- 何回もトイレに行くのにおしっこの量が少ない。
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おしっこの時に痛そうに鳴く。
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血尿が出る。
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嘔吐する。
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おしっこがキラキラしている。
尿路結石治療法
軽度の場合はミネラルの少ない食事に変えるなどの食事管理や結石を溶かす薬を使います。
大きな結石ができている場合は手術が必要になります。
黄色脂肪症の症状と治療法
黄色脂肪症になった場合の症状と治療法を紹介します。
黄色脂肪症の症状
- 下腹部にしこりができ、熱をおびることもある。
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突っ立ったような奇妙な歩き方をする。
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痛みから、お腹を触られることを嫌がる。
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毛のツヤがなくなる。
黄色脂肪症の治療法
腹部の炎症を抑えるために抗炎症薬、脂肪の酸化を抑えるビタミンEを投与します。
また、食事を不飽和脂肪酸の少ないものに変えるなど、食事管理をしていきます。
煮干しを与えるのはどの位なら大丈夫?
前述のとおり、煮干しは食べ過ぎると猫の病気を招きます。
煮干しを与えるなら、1日1、2本にしてください。
1度あげたら数日は控えるなど、なるべく与えない方向にした方が良いようです。
年齢が上がるにつれ、病気の危険性も増すため、小さい頃から与えない様にするのが賢明かと思われます。
与えるとしても猫用の煮干しを使用し、湯通しするなどの塩分を抑える工夫をしましょう。
まとめ
- 煮干しに含まれる不飽和脂肪酸・ミネラルに注意
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尿路結石や黄色脂肪症になる可能性が・・・!?
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煮干しを与えるなら、1日1~2本くらい
前述の病気になった場合の治療法から考えても、
猫の食事はバランスの取れた栄養食を与えるのがいいです。
余分なおやつはなるべく与えない方が良いという事です。
どうしてもあげたい場合は控えめにしましょう。