突然ですが、 猫ちゃんが、トイレの後に床にお尻をこすりつけながら歩く姿を見たことはありませんか?
お尻歩きって、可愛い仕草なんです。
でも、それが体調不良のサインだったんです。
サインに気づくのが遅れ、我が家の猫ちゃんの肛門は悲惨な状態に...
勉強になったので、 対処法と体験談もあわせて書き残しておきたいと思います。
Contents
トイレの後の行動には要注意!
猫がこんな行動をしていたら肛門腺が原因かも。
- トイレの後お尻歩きをする。
- 何度もお尻付近を舐める。
- お尻を常に気にしてる
- 排泄中に鳴く(ウンチの時)
肛門腺って何?どこにあるの?
肛門腺は、肛門の左右に「 肛門嚢」と呼ばれる袋がついていて、その肛門嚢の中に肛門腺があります。
この中には悪臭のする分泌物(液体~ペースト状)が入っています。
この分泌物を「肛門嚢液」「 肛門腺液」と言います。
肛門腺からでる分泌物で、縄張りの臭いつけ(マーキング)します。
通常はウンチをする時に肛門腺が圧迫されて、ウンチと一緒に分泌物がでます。
生まれつき分泌物が出にくかったり下痢などの炎症が原因で排出する穴が塞がってたりすると、肛門腺液が溜まり続けてしまいます。
そのまま溜まり続けると、肛門の左右の皮膚を突き破って穴が開くことがあるので、定期的に対処して(肛門絞り)あげましょう。
分泌物は、液状、粘土状であったり猫ちゃんによって違います。
色も薄黄色、黒茶色、灰色など様々。
猫の肛門絞りのやり方は?
肛門を時計の真ん中だとすると、左右斜め下の 4時と8時の位置に肛門嚢があります。
親指と人差し指で4時と8時の位置の所に手を添えて、矢印の方向と同じ真ん中に向けて絞りましょう。
少し押し込みながら絞るとうまくいきます。
あまり力を入れないように。肛門は繊細な場所です。
猫の肛門絞りの注意点。
・猫は肛門回りを触られることを嫌がります。猫が暴れたりすると、飼い主さんもケガをしてしまいますし。
肛門絞りをするときは、誰かに猫ちゃんをおさえてもらってやりましょう。
・肛門腺の分泌物は本当に臭いです。手についいたら一時匂いが取れないし、鼻に残ります。対処法としては、手袋かティッシュ越しに行うのがいいでしょう。
我が家の猫の肛門破裂体験談。
ある日、いつものようにトイレ(ウンチ)を済ませた猫ちゃんが、急にいつもと違う行動をしました。
お座りした状態でお尻を床にこすりつけながらそのまま前進し始めたんです。
日に日に、お尻すりすり歩きの頻度が増え、お尻回りもこまめに舐めるようになりました。
少しお尻の匂いもきつくなった気がしました。
ちょっとした体調不良かもしれないけど、もしかしたら重い病気だったらどうしようと思い、まずはネットで調べてみました。(ここですぐに病院に行けばよかった。)
ネットではこの行動を「 お尻歩き」と呼ぶそうです。
色んなサイトを読んでみて、「 肛門腺」というワードが共通してでてきました。
お尻歩きは、肛門腺がつまっているのが原因の可能性が高いので、肛門絞りをしないといけないと書いてありました。
対処法も載っていたので、すぐその通りに肛門を絞ってみました。
粘土状の黄色っぽい液がお尻の左右の皮膚からでてきました。匂いも凄いです。、本当に臭い(笑)
肛門絞りをして数日間、猫ちゃんはお尻歩きをしませんでした。
それから数日後の朝。必死にお尻を猫ちゃんが舐めていました。
覗いてみるとお尻の穴の横にもう一つ穴がありました。
ネットに書いてあった「肛門嚢破裂」です。
すぐさま病院に行き、膿を出してもらいました。
もう見てられないぐらい痛々しく、絞る時の激痛で凄い声をだしてました。
それから数日はエリザベスカラーをはめさせて生活しました。(傷口をなめて膿まないようにするための対処。)
いまでは綺麗に傷口も塞がり、膿を絞るためと衛生のため刈られた毛も生え
そろいました。我が家の猫ちゃんの分泌物は粘土状のものだったので、先生に素人では絞るのは、難しいと言われました。
私がやった肛門絞りでとれたのは、まだ柔らかった片方の 肛門嚢(こうもんのう)からでた分泌物でした。
今では月に一回病院で肛門絞りをしてもらっています。
今回 猫がお尻歩きから体調不良が発覚して学んだこと。
- 肛門腺が溜まってるかもしれない行動、サイン。
- 肛門腺はどこにあるか。
- 肛門絞りのやり方
まとめ・猫ちゃんが体調不良にならないために。
- トイレの後の行動には注意!!
- お尻歩きを始めたら、肛門嚢に分泌物が溜まってるサイン。
- 肛門絞りは定期的にやろう。
肛門絞りを自分でやる時、無理に絞ったりすると、肛門嚢が破裂します。
自分でやれないと思ったら、 無理に対処せず、病院の先生にやってもらいましょう。
そこでやり方のコツなどを、見て聞いて学んでから自分でやるのがいいかと思います。
今回のことで、 猫ちゃんが少しでも体調不良かな?と思ったり、些細な変化を見つけたら、 自分で対処しようとせず 、すぐ病院に行こうと思いました。
健康第一で、少しでも長く一緒に猫ちゃんと過ごしたいです。