猫はもともと、自分で食欲をコントロールできる動物だと言われています。
ところが、中には食欲旺盛で、与えれば与えただけ食べ、いくらでもほしがる子もいます。
食べないよりは食べてくれた方がいいものの、あまりに食欲旺盛なのも困ってしまいますよね。
ここでは、子猫が食欲旺盛な場合について説明していきます。
Contents
基本的には子猫の時期は食べたがるだけ与えても問題なし
子猫の時期は、身体が作られていくのでカロリーや栄養がとても必要となる時期。
また活発に動き回りますので、エネルギーの消費も激しくなります。
なので、基本的によく食べます。
ただ、一度に食べられる量が少ないため、ちょこちょこ何度も食べる必要があります。
1日3~5回の食事回数になりますが、それ以外でもほしがったときは少量与えてもかまいません。
成猫になったらきっちり食事量を管理する必要がありますが、生後半年くらいまではさほど気にしなくても良いでしょう。
食欲旺盛な子猫の食事で気をつけたい点とは
ただし、食べた後に吐くようなら、食べすぎの可能性があります。
そのときは与える量を減らしましょう。
また、ほしがっても人間の食事は与えないでください。
人間の食べ物は塩分が多いうえ、ネギやたまねぎなど猫の体に害になる物もあります。
栄養バランスのとれたフードをあげているか?
安価なキャットフードや、同居の成猫ちゃんたちと同じごはんをあげていたりしませんか?
その場合、子猫ちゃんは成長に必要な十分なエネルギーを摂取できていないこともあるんです。
基本的に子猫ちゃん専用のキャットフードには、子猫ちゃんが大きくなるために十分な栄養が含まれています。
また、成猫ちゃん用のフードと比べて、カロリー量も高めに作られています。
とくに子猫ちゃんは、体作りにかかせないタンパク質をたくさん必要とします。
信頼できるメーカーのごはんをあげましょうね。
子猫ちゃんが下痢を起こしていないか?
子猫ちゃんの消化器は、まだ発達の途中です。
ですので、子猫ちゃんは食べ過ぎてしまうと、下痢を起こしてしまいます。
子猫ちゃんにせがまれるままにごはんをあげるのではなく、きちんと一回のごはんの量を計ってあげるようにしましょう。
また、だらだら食いをさせてしまうと、常に子猫ちゃんの胃腸が働きっぱなしの状態になってしまいます。
これも子猫ちゃんにとってはよくないですので、ごはんのお皿はその都度片付けるようにしましょうね。
異常に食欲旺盛な時に考えられる原因
基本的によく食べる時期ですが、あまりに食欲が異常なときは、成長期だけでない原因がある可能性があります。
お腹に寄生虫
野良猫を保護した場合は、お腹に寄生虫がすみついている可能性が極めて高いです。
寄生虫が栄養を吸い取るために、食べても食べても満足できない結果、異常な食欲が出てしまうことがあります。
食べているわりに太らない、下痢をするといった症状があれば受診して調べてもらいましょう。
キャットフードの品質が悪い
品質の悪いキャットフードを与えていると、栄養が足りずに食欲旺盛になることがあります。
キャットフードを購入するときは、安いから、国産だから、有名メーカーだからといった理由で選んではいけません。
日本はペットフードに関する規制がかなり緩いため、国産メーカーのキャットフードは品質が良くないものが多いです。
主原料に良質な肉や魚を使っている、たんぱく質の豊富なフードを選んでください。
品質の良いフードであれば、満足して自然と食欲が抑えられる可能性があります。
ストレスによる過食かも
子猫も成長してくると、活発に動き回りたがるようになります。
しかし室内飼いにしている場合は、どうしても運動不足になりがち。
そのストレスが食事に向くことがあります。
15分程度で良いので、おもちゃで子猫としっかり遊んであげてると良いでしょう。
たっぷり動くことですっきりし、よく眠るようにもなって、食欲が自然と抑えられる可能性があります。
まとめ
- 子猫の時期は、基本的には食べたがるだけ与えても良い
-
吐く場合は食べ過ぎなので、少し量を控える
-
食欲が異常にある場合は、寄生虫がいる、フードの質が悪い、ストレスなどが原因の過食の恐れもあるので、適切に対応を
子猫の時期は、ある程度食欲が旺盛でも不思議ではありません。
とはいえ、あまりに食べすぎる場合などは、何か問題が隠れている恐れもあります。
食欲旺盛すぎると思った時は、動物病院に相談してみましょう。
問題がなければ安心できますし、問題があれば適切に処置してもらえます。
子猫ちゃんの健康は飼い主さんしか守れませんので、しっかり見てあげてくださいね。