猫の人気ランキングには必ずといっていいほどランクインするスコティッシュフォールド。
まん丸顔、ユーモアな仕草など、人気の理由はたくさんありますが、
なかでも折れ耳はスコティッシュフォールドの大きな魅力の1つですよね。
我が家もそのチャーミングな折れ耳に惹かれて、
スコティッシュフォールドを飼うことを決めました。
しかし、その特有の折れ耳は、実は形成異常によるものであることをご存知でしょうか?
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「折れ耳」は形成異常によるもの?
可愛くて人気の高いスコティッシュフォールドですが、もともとは、突然変異によって生まれた猫種。
チャームポイントの折れ耳も、先天性の遺伝子疾患による骨の形成異常によって起きた奇形の結果、
耳の軟骨が完全に形成されず、折れたような形になっているんです。
同じスコティッシュフォールドでも、「折れ耳」と「立ち耳」がいる!
ただし、スコティッシュフォールドだからといっても、必ずしも折れ耳とは限りません。
実際に、ペットショップに見に行ってみると、スコティッシュフォールドの中にもピンと耳が立った猫もたくさんいます。
実は、折れ耳同士の猫種や、スコティッシュフォールド同士の間に生まれた猫は、
遺伝的な軟骨異形成症を発症する確率が高くなってしまいます。
そのため、アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアなどの他種猫との交配を行っているのだそう。
だから、「折れ耳」と「立ち耳」、両方の猫が生まれる可能性があるんですね。
「折れ耳」の猫は病気にかかりやすい…?
では、「折れ耳」と「立ち耳」、それぞれの猫に違いはあるのでしょうか。
「折れ耳」の猫は、遺伝性の疾患を継承していることが多いため、
残念ながら立ち耳の猫よりもカラダが弱く病気になる可能性が高くなるといわれています。
また、折れていると耳の中の通気性が悪く、耳垢や雑菌がたまりやすいですので
まめにお手入れしてあげましょう。
我が家の猫も、2週間に1度は綿棒や湿ったコットンで掃除するように心がけています。
折れ耳のスコティッシュフォールドを飼うのであれば、
耳のお手入れはもちろん、カラダの変調や異変には日々気を配ってあげる必要がありますね。
まとめ
一見、とっても可愛い折れ耳のスコティッシュフォールドですが、
それが先天的な疾患によるものであるということをしっかり理解して迎え入れましょう。
「可愛いから」という理由だけで飼ってしまうと、
猫が病気や疾患にかかったときに「こんなはずじゃなかった」と肩を落とす結果を招きかねません。
スコティッシュフォールドの特徴やルーツをよく理解し、
猫たちが少しでも快適に過ごせるようにしてあげたいですね。