猫好きにとって、複数の猫との生活はとても楽しく幸せなものでしょう。
ただ、多頭飼いの場合は、餌やりの方法には注意が必要です。
猫の食事の管理は飼い主のつとめ。
それは猫の数が増えても変わりません。
ここでは、多頭飼いする場合の餌やりのポイントについてまとめてみました。
Contents
「時間を決めて与える」「置きっぱなしにする」どっちにするべき?
猫に餌を与える方法には、
- 1日の食事回数と時間を決め、給餌量を分けて与える
-
餌を置きっぱなしにしていつでも食べられるようにする(いわゆる置き餌)
のふたつの方法があります。
このうち、置き餌はあまりおすすめできません。
猫は本来、餌を少し食べては残し、空腹を感じた時にまた食べるという習性があります。
この性質を考えれば、置き餌の方がより自然に感じるかもしれません。
しかし、次の3つの理由から置きっぱなしにはしない方が良いと考えられています。
どれだけ食べたか把握できない
猫に餌を与えるときは、適正量を守ることが大切です。
足りていなければ痩せてしまいますし、多すぎれば太ります。
痩せにせよ肥満にせよ、健康上あまり良いことではありません。
ところが、出しっぱなしにしているとどれだけ食べたのか正確な把握が困難です。
特に多頭飼いの場合、食欲旺盛な猫がほかの猫の餌まで食べることがあり、大量に食べている猫とあまり食べられていない猫とが出てくることに。
ライフステージや健康状態に合っていない餌を食べている可能性がある
子猫用のフードは、成猫用に比べてカロリーや栄養価が高くなっています。
また健康上何かの問題がある猫には、療養食を与えていることもあるでしょう。
ところが置き餌にすると、自分の物ではない子猫用や療養食を食べる猫がでてくる可能性があります。
状態に合ったフードを食べないのは、健康管理上好ましくありません。
不衛生
食べ残しには唾液がついています。
餌をいつまでも放置していると、この唾液から雑菌が繁殖して不衛生な状態に。
また虫がたかることも考えられます。
そういった不潔な状態にある餌を猫が食べれば、お腹を壊すなどの恐れがあります。
多頭飼いの餌やりのポイント
可能であれば、餌は回数と時間を決めて与えるようにしましょう。
その際には注意したいポイントがいくつかあります。
先住猫ファーストで!
猫はクールに見えて意外とやきもち焼き。
後から来た猫が飼い主にちやほやされるとストレスに感じることがあります。
そこで餌の時間になったら、まずは先住猫の名前を呼んで与えてあげましょう。
これで先住猫も優位性を感じて満足しますし、このごはんはこの猫の物と周囲の猫も認識できます。
餌を横取りしようとしたら制止する
ほかの猫の餌を食べようとする猫がいたら、短い言葉でしかって制止しましょう。
これを繰り返すと、猫も学習してよその餌を食べなくなります。
またはケージを利用したり、仕切りを作ったり、別の部屋に置いたりして、ほかの猫と隔離してそれぞれ自分の餌を食べられる環境を作ってください。
まとめ
- 置き餌は、食事量の管理ができず不衛生なのでやめる
-
先住猫を優先し、隔離して与える
たくさんの猫を飼っている場合、それぞれ分量を量って1日に何回かに分けて餌を与えるというのは、やや面倒に感じるかもしれません。
しかし、猫が健やかに過ごせるかどうかは飼い主さんの飼い方、世話のしかたによって決まります。
しっかり管理してあげてくださいね。