なんらかの理由から愛猫が絶食していた場合、その後の食事はどうすれば良いかは気になるポイントですね。
餌をどうやって与えればよいかは、猫が絶食していた理由によって異なります。
そこでここでは、理由別に絶食後の食事はどうすれば良いかを記していきます。
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手術による絶食の時
全身麻酔による手術を受ける際は、ふつう手術前の12時間以上絶食するように指示がでます。
これは胃の中に食べ物が残っている場合、麻酔をかけた際に嘔吐すると、窒息や誤嚥性肺炎になる恐れがあるためです。
猫が手術を受けるのには、去勢や避妊のほか、尿管結石などの病気やおもちゃの異物誤飲などがあります。
去勢や避妊手術の場合、キャットフードはいつもと同じものを与えて構いません。
ただし、ストレスで吐くこともあるため、最初は少量からにすることが望ましいでしょう。
なお、去勢や避妊手術後は太りやすくなると言われていますが、術後すぐから低カロリー食に切り替える必要はありません。
傷の回復のために栄養やカロリーが必要な時期ですので、術後しばらくはこれまでと同じフードを与えてください。
それで太るようなら、はじめてフードの変更を検討しましょう。
病気や誤飲で腹部切開手術をした場合は、必ず獣医師の指示に従って与えるようにしてください。
特別食が処方されることもありますので、その場合は必ずそれを与えましょう。
猫が食欲不振で食べなかった時
手術などの理由で食べさせないということでなく、猫自ら餌を食べてくれないことがあります。
これもさまざまな理由が考えられますので、まずは絶食している理由を考え、それに応じた対応をすることが大切です。
病気で食べない
食欲不振以外に、嘔吐や下痢、鼻水、よだれ、口臭、ぐったりしているなどの症状が見られるなら、病気の可能性が高いです。
病院を受診し、必要に応じて点滴などの処置を受けてください。
食事は、お湯や温めたミルクでふやかしたり、ウエットフードに変えたりといった食べやすく胃の負担が軽くなる内容に変更を。
受診の際に獣医師にも確認し、指示に従ってください。
ストレスで食べたくない
住んでいる家を引越ししたり、新しい猫がやってきたりといった環境の変化があると、猫はストレスを感じます。
その結果食欲を失い、絶食することも。
環境に慣れるに従って食べるようになることが多いですが、いつものキャットフードに猫用かつおぶしをトッピングしたり、食べやすいウエットフードに変えてあげたりするのも良いでしょう。
食べろ食べろと大騒ぎせず、そっとしておくことが大切です。
飽きて食べたくない
猫は意外と食に関するこだわりがあり、食べているものに飽きて食べなくなることがあります。
新しいフードに切り替えても良いですし、トッピングしたりレンジで軽く温めてみたりして感触を変えてみるのも良いでしょう。
まとめ
- 手術による絶食のあとの食事は、獣医師の指示に従って少量ずつ与える
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ストレスの場合は、ストレッサーを無くすか、猫が慣れるまでそっと見守るとともに食事の工夫を
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飽きた場合は、温めたりトッピングしたりして興味をそそらせるか、新しいフードに変えてみる
手術などのやむを得ない理由で絶食した後は、猫の様子をよく観察しながら、少量ずつ与えましょう。
獣医師から指示が出ているときはしっかり守ってください。
猫が自分から食べなくなった時も、基本はしっかり様子を観察して。
様子がおかしいようなら、素人判断せず、信頼できる獣医師に相談しましょう。