猫は、なんらかの理由で麻酔を伴う手術が必要になった時には、絶食させる必要があります。
それ以外で、医師の指導無しに絶食させることはしてはいけません。
猫自らがごはんを食べてくれないときは、理由を探り、対処する必要があります。
ここでは、手術のために絶食させる際の注意点と、猫が絶食する理由や対処についてまとめてみました。
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手術を受ける!絶食させるように言われたけど……
猫は生後半年を過ぎると避妊や去勢手術を受けられるようになりますので、この時期に手術を受けさせる家庭は多いのではないでしょうか。
また、何かの疾患や怪我で手術が必要となることもあるでしょう。
全身麻酔が必要な手術を猫に行う場合は、術前は絶食する必要があります。
これは、手術時点で胃の中に何か食べ物が残っていた場合、嘔吐によって窒息や誤嚥性の肺炎を起こす恐れがあるため。
猫の命を守るために必要なことですので、獣医師から絶食の指示が出た場合は必ず守るようにしましょう。
通常は、手術の12時間前から絶食を行います。
猫はお腹がすきますので、いつものようにごはんを欲しがることでしょう。
ですが、どれだけおねだりされても絶食の時間は守ってください。
知らない間に生ごみなどをあさって何かを口にしてしまうことのないように、きちんと片づけておくことも必要です。
万が一、うっかり何かを食べてしまった、可哀想だからとついひと口与えてしまったというときは、必ず医師に報告を。
猫がごはんを食べない!その理由と対処法とは
いつも喜んでごはんを食べている猫が、急に食べなくなることがあります。
成猫の場合、1食食べない程度ならさほど心配はいりませんが、絶食時間が1日を超えるようであれば獣医師への相談が必要となります。
子猫の場合、1~2ヶ月程度ならおよそ8時間、2~3ヶ月なら12時間と絶食しても平気な時間は成猫よりも短くなりますので、もっと早い対応が必要です。
絶食する理由は病気やストレス、飽き
猫がご飯を食べなくなる理由はいくつか考えられます。
絶食以外に鼻水やくしゃみ、下痢や嘔吐などの症状も起こっているのであれば、猫風邪や胃腸炎などの病気のおそれが高いでしょう。
また、よだれや口臭などがあれば口内炎や歯肉炎などの可能性が。
いずれの場合も、放置していて改善することはありませんので、病院に相談してください。
引越しなどで環境が激変したときも食べなくなることがあります。
猫は環境が変わるのを嫌がる動物ですので、引越しした場合に受けるストレスは相当大きく、しばらく食べないことも不思議ではありません。
環境に慣れるまでそっとしておくと、やがて食べてくれるようになります。
もしも絶食が長引くようなら、引越し先の動物病院の受診を。
単純にキャットフードに飽きた場合も食べなくなることがあります。
温めて匂いを強めたり、かつおぶしやウエットフードをトッピングしたりと、興味を掻き立てる工夫をすると良いでしょう。
保管状態が悪く、酸化してキャットフード自体が劣化して不味くなっていることもあります。
その場合はできれば買いなおしてあげてください。
まとめ
- 麻酔が必要な手術の前には12時間程度の絶食が必要、医師の指示に従って行うこと
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猫が餌を食べなくなった場合は、病気やストレス、飽きたといった複数の理由が考えられる。
猫は、大人でも1日以上絶食させると危険です。
獣医師に指示された場合を除いて、ダイエットや飼い主が旅行でいないからなどの理由で絶食させることは絶対にやめてください。
また、猫自ら食べなくなった場合は、病気の可能性もあります。
しっかり観察して、様子がおかしいようであれば、病院に相談しましょう。