美しいマーブル模様と愛嬌たっぷりの人懐こい性格のアメリカンショートヘアは、日本で根強い人気を誇る猫ちゃんです。
その愛くるしさからついつい、ご飯やおやつをたっぷりあげたくなりますが、ちょっと待ってください。実はアメリカンショートヘアは太りやすい体質であることはご存知でしょうか?
そこで今回は、メタボ予防のために知っておきたいアメリカンショートヘアの太る原因と、適正体重や予防方法についてご紹介していきたいと思います。
Contents
活動的だけど意外と太りやすいアメリカンショートヘア
原因その1.餌の量が多すぎる
アメリカンショートヘアが太る原因として一番にあげられるのが、一度に与えるえさの量が多すぎることです。
食いしん坊で、食べている様子が愛らしく、「もっと、もっと」と甘えるのがついつい嬉しくて、「しょうがないなあ」とついつい多めにご飯を与えてしまった経験はありませんか?実はそうした積み重ねがメタボにつながっていくのです。
確かにアメリカンショートヘアは、甘えん坊な子が多く、その愛嬌からついつい甘やかしておやつやご飯をお代わりさせてしまいがちですが、メタボが原因で場合によっては命を落としかねない病気になってしまうこともあるのです。
ここは心を鬼にして、与えるご飯やおやつは個体に合った適切な量を与えるように心がけましょう。
原因その2.運動不足
アメリカンショートヘアは活発で好奇心が強く、遊び好きな性格です。元々、ネズミ捕りのための猫だったので、特に狩りごっこなど狩猟本能と探求心を刺激するような遊びを好みます。
そのため、飼い主の都合や興味を惹かれるような遊びが中々できない状態が続くと運動不足になり、それがストレスになって過食などの問題行動を起こすようになります。
十分に運動しなければカロリーは消費できず、ストレスでどんどん食べ過ぎる…、といった悪循環の積み重ねでメタボになってしまうわけです。
アメリカンショートヘアの理想的な体重は?
アメリカンショートヘアが太りやすい体質で、主な原因が食べ過ぎと運動不足ということが理解できたと思います。「早速ダイエットを始めよう!」と意気込むとともに、まずは適正体重を理解しておきましょう。
子猫の時期の体重
生まれて3か月くらいのアメリカンショートヘアの平均体重は1~1.5kgで、その後生後6か月で2~3kg、生後9か月くらいには3~4kgと半年で2倍の体重になります。
この時期も適正体重を超えないように注意すべきなのですが、反面成長期でもあるため、極端なダイエットはかえって猫ちゃんの健康を損ねてしまいます。キャットフードのパッケージに表記されている量を守り、与えるようにしましょう。
成猫の体重
1歳を過ぎ、成長期を終えた成猫期のアメリカンショートヘアの平均体重は、オスは4~7kg、メスは3~6kgほどで、ほかの種類の猫ちゃんの平均体重とほぼ同じです。
ですが、アメリカンショートヘアは太りやすい体質であるため、成長期を過ぎた後でもしっかり体重管理を行わなければなりません。
アメリカンショートヘアを肥満にしないためには?
油断すると太りやすい体質であるアメリカンショートヘアをメタボにさせないためにはどうすればいいのでしょうか?注意すべきなのは、ご飯やおやつのあげ過ぎと、運動不足なので、これらを解消・改善すればよいのです。
ご飯やおやつのやり過ぎに注意
アメリカンショートヘアをメタボにしないための一番の方法は、基本的なことですがご飯やおやつを与え過ぎないことです。
ついつい甘やかしてご飯を多く与えたり、一日にあげていいおやつの量を超えてしまうことがあるかもしれませんが、それが続いてしまった結果、メタボになってしまうのです。
もしメタボになってしまえば、病気などの原因につながり、寿命を縮めてしまいかねません。長く一緒に暮らしたいのであれば、心を鬼にして、適切な量を守りましょう。
運動をたくさんさせる
ご飯やおやつの量を調整するだけでなく、運動をたくさんさせることも太りやすいアメリカンショートヘアにとって重要なことです。
元々、アメリカンショートヘアはネズミ狩りのために生まれた種類なので狩猟本能が強く、運動好きなのですが、生活環境などの要因で運動をしなければ食べたぶんのカロリーは消費できず、メタボにつながります。
また、大好きな運動ができないとストレスがたまり、その結果過食などメタボにつながる行動のほか、家具を倒したり引っかいたり、そこら中にマーキングするといった問題行動を起こしかねません。できるだけ1日20分は遊んであげるようにしましょう。
まとめ
- アメリカンショートヘアが太る原因は、主に食べ過ぎと運動不足である
- アメリカンショートヘアの成猫期の適正体重は性別によって異なる
- 適正体重を把握し、食べ過ぎに注意して運動を十分にさせる
実は太りやすい体質のアメリカンショートヘアですが、メタボになる主な原因が食べ過ぎや運動不足によるものであること、そして適正体重を理解することでメタボを予防できるということをご理解いただけたと思います。
人間と同じように、メタボも猫ちゃんの病気の原因につながります。しっかり体重管理を行い、ご飯やおやつのあげ過ぎには注意して、しっかり遊んで運動不足を解消するようにしましょう。