親子の猫やきょうだい猫など、一匹だけでなく複数で飼っている家庭もあるでしょう。
何匹もの猫がじゃれあっている姿はほんとうに微笑ましいものですね。
多頭飼いをしていて少し厄介になるのが、毎日の餌の与え方です。
複数の猫を飼っている場合は、餌の与え方をしっかり管理する必要があります。
置き餌で与えると、飼い主さんは楽ですが、実は少々問題があります。
ここでは、多頭飼いにおける置き餌の問題について説明していきますね。
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猫はほかの子のごはんが気になる!
猫はほかの猫が食べているものが気になる動物です。
同じ月齢・健康状態であれば、同じキャットフードを与えていると思いますが、それでも
ほかの猫が食べている方を食べようとすることがあります。
すると、食欲旺盛な猫ばかりが食べ、食にあまり関心のない猫やおとなしい猫はあまり食べないということに。
これでは体重の管理もままならないでしょう。
成猫と子猫の場合はもっと問題!
キャットフードは、ひとつですべてのライフステージに対応しうるというものもありますが、一般的にはキトン用・成猫用・シニア猫用などライフステージによって変えることが多いです。
キトン用は成猫用と比べると高カロリーです。
そのため、成猫が好んでキトン用を食べることがあります。
すると子猫が食べられないという事態にも。
カロリーや栄養をもっとも必要とする子猫時代に満足に食べらないと、発育が妨げられる恐れがあります。
うまく餌を食べさせるには
基本的に置き餌はしない
猫がどれくらいの量の餌を食べたかを把握することは、健康管理の上で大切なこと。
餌を置きっぱなしにすると、この把握が困難になります。
また、一度口に着けた餌には猫の口の中にいる雑菌がつき、どんどん繁殖してしまいますので、不衛生でもあります。
基本的に餌は置きっぱなしにせず、飼い主さんの監視下で与えるようにしてください。
一日の給餌量をはかって、2回か3回にわけて与え、食べ残した分は20分~30分で下げるようにしましょう。
置き餌にせざるを得ないときは
置き餌は良くないといっても、仕事などで帰りが遅く、外出前と帰宅後に餌を与えることにすると食事時間が空きすぎる、ということもあるでしょう。
これは悩むところですが、飼っているのがすべて成猫であれば食事時間が少々空いてもあまり問題はありません。
ただし、空腹のあまり胃液を吐く猫がいる場合は、自動給餌器を活用してみましょう。
よく食べる猫が太っていて高いところに登れず、ほかの猫は登れるというのであれば、高い場所に餌を置いておくのもひとつの方法です。
置き餌にしたときは、帰ってきたときにお皿に残っている餌があれば処分してください。
まとめ
- 猫はほかの猫が食べている物が気になるので、横取りすることがある
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成猫が子猫の餌を食べると、成猫は肥満に、子猫は発育不足に
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基本的に置き餌はおすすめできない
飼い猫の食の管理は飼い主さんの責任です。
多頭飼いではなかなか大変なことですが、それぞれの猫が適切な量のフードを食べられるようにしっかり見てあげてくださいね。