腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、重要な臓器であることはご存知でしょうか?
健康を維持するためには、腸内の環境を良好にすることが必要です。
これは猫も一緒で、子猫のうちから腸内環境を整えてあげると健康で長生きできると考えられています。
でも、腸内環境って結局のところ何かよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、腸内環境とは何か、またそれを良くするためにはどうしたらいいかを説明します。
Contents
腸内環境って何?
腸の中には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つが存在しています。
善玉菌は健康に良い作用がある菌。
悪玉菌は体に悪い作用がある菌。
そして、日和見菌は状況によって善玉側についたり悪玉側についたりします。
この3種類の菌のバランスが取れていると、腸内環境が良いことになります。
理想的なバランスは、善玉菌20%、悪玉菌10%、日和見菌が70%の状態。
善玉菌が優勢であれば、子猫は元気いっぱい。
便秘や下痢もしにくく、毛艶も良くなります。
ところが、悪玉菌の比率が多くなると腸の働きが悪くなってしまいます。
便秘や下痢、アレルギーを起こしやすくなったり、
疲れやすくなったりといった弊害が起こります。
悪玉菌は免疫を作る際に必要となるため、まったく要らないものではないのですが、優勢になってしまうと困るのです。
子猫の腸内環境を整える方法とは
腸内環境を整えるのであれば、善玉菌の餌となる成分を摂取するのが有効です。
そこで、方法としては、
- 高品質なキャットフードを与える
-
善玉菌の餌となるものをキャットフードにプラスして与える
のふたつが挙げられるでしょう。
また、運動をさせて血行を良くしたり、ストレスがたまらないようにしたりすることも大切です。
高品質なキャットフードとは
スーパーで扱っている安いキャットフードの多くは、主原料に小麦やとうもろこしなどの穀物類を使っています。
猫は穀類の消化が苦手。
消化されずに腸に届いた穀類は悪玉菌が分解して腐敗させ、腸内環境を悪くするもとになります。
子猫ちゃんの腸内環境を良くするためには、主原料に良質な肉や魚を使用しているキャットフードを選びましょう。
また、善玉菌の餌となる良質な食物繊維やオリゴ糖が配合されていると、なおおすすめです。
キャットフードにプラスすると良いもの
猫用ヨーグルトは、腸内環境を改善するのに良いとされています。
ただ、体質によって合う合わないがあります。
合わなければ、無理に与える必要はありません。
与える場合は、2週間に1回程度、小さじ1杯程度にしましょう。
粉末タイプのヨーグルトにすると少量ずつ使えて日持ちしますし、キャットフードにふりかけて与えるといったこともできますので、おすすめです。
「さつまいも」や「かぼちゃ」などをふかしてつぶしたものを少量与えるのも良いとされています。
ただし、量はごく少量に。
「サプリメント」や「ビオフェルミン」も腸内環境の改善に良いとされています。
ただ、与えるのは獣医師に相談してからにする方が良いでしょう。
まとめ
- 人間同様、猫も腸内環境を整えることが大切
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腸内環境が良いのは、善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスが取れている状態のこと
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腸内環境改善のためには、高品質なキャットフードに変えるが有効
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ヨーグルトやサツマイモなどを与えるといった方法もあるが、少量に
まだまだ未熟な子猫ちゃんの健康を守るためにも、腸内環境が良くなるように注意してあげてください。
腸内環境が整うと下痢も便秘もあまりせず、病気にもかかりにくくなりますよ。