便秘は、人間はもちろんのこと、猫ちゃんの健康にだって悪いものです。
しかし、猫ちゃんは便秘になりやすい生き物だと言われています。
そんな便秘がちの猫ちゃんへの対策は、いろいろあります。
その中でも、シロップっていうものの存在、あなたはご存知でしょうか?
さて、このシロップとは一体どんなものなのでしょうか?
Contents
シロップって何?
シロップ…と聞くと、パンケーキにかけるような甘い液体を想像しますよね?
それでは、猫ちゃんに与えるシロップとは何物なのでしょうか?
猫ちゃんの便秘薬「ラクツロース・シロップ」
このシロップ、正式名称をラクツロース・シロップといいます。
モニラックと呼ばれることもあり、製品名が製薬会社によって変わります。
これらは、動物病院で便秘の猫ちゃんに処方されます。
シロップという名前のとおり、糖分から作られるお薬で、
有効成分のラクツロース(人工的に作られた糖類ガラクトース、フルクトース)が、便の水分を増やし、便を柔らかくします。
また、腸内細菌が薬剤を分解して生成する有機酸が腸の蠕動運動を促進し、便を出しやすくします。
出典:https://uruurumi.com/2017/07/28/benpi-laxo/
実は、このシロップ、もともとは高アンモニア血症という肝臓の病気の治療薬なんです。
しかし、その副作用が下痢であることから、便秘改善薬としても使われています。
人間にも、処方されることがあります。
シロップの注意点
実は、このシロップ注意すべき点があります。
糖尿病の猫ちゃんには、与えてはいけません。
なぜなら、このシロップは糖分が含まれているからです。
糖質を制限しなければならない猫ちゃんにとって、糖分が入っているものは危険ですよね?
また、まれに下痢・嘔吐・腹痛などを起こすこともあります。
もし猫ちゃんに異常が見られた場合、すぐに使用を中止して、病院に連れて行きましょう。
人間の便秘薬をあげてもいいの?
さて、このシロップは、人間にも便秘薬として処方されます。
それでは、ほかの人間の便秘薬も、猫ちゃんに与えても大丈夫なんでしょうか?
ビオフェルミンならばOK!
基本的には、人間の薬は猫ちゃんの体に負担がかかってしまいます。
ですので、人間の便秘薬を猫ちゃんに与えるのはやめましょう。
整腸薬であるビオフェルミンは与えても大丈夫ですが、注意事項があります。
- 数種類あるビオフェルミンの中でも、指定医薬部外品 新ビオフェルミンSを選ぶ
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与える量は錠剤1/4から半分程度を様子を見ながら与える
また、気づかれないように細かく砕いてごはんにまぜてあげるといいですね。
まとめ
猫ちゃんのシロップとは、便秘薬のことです。
動物病院で処方されることがあります。
主成分が糖分なので、糖尿病の猫ちゃんは服用できません。
人間の便秘薬としても使われることがあります。
そのほかに人間と共有できる便秘薬としては新ビオフェルミンSがあります。
これらは市販もされており、気軽に購入できますが、深刻な便秘の猫ちゃんは、きちんと病院で診てもらうことをおすすめします。
ウンチの状態からも、健康状態はわかります。
日頃から、猫ちゃんのトイレチェックは、欠かさずしましょうね!!